2011/10/12

SKYLINER in ISETAN SHINJUKU

いつもブログをご覧頂きありがとうございます。
伊勢丹新宿店石川です。

朝晩と昼の寒暖差で風邪をひいてしまった方も多いようですが、
皆様体調はいかがでしょうか。

今回は各店EDDIE BAUERにクローズアップしてお伝えしておりますので、
私からもNigel Cabournのこだわりぬいた傑作についてお話させていただきたいと思います。



この一見奇妙な色のパーツはSKYLINERの裾の内側にセットされています。
何気ないパーツに見えますが、
実はここにNIgel Cabournのこだわりが見て取れるパーツになっています。


通常、近年のダウンウェアにはしなやかなナイロン素材が多く使われていますが、
今回SKYLINERには高密度に織られたコットンが使用されており、
近年のダウンウェアとは違った性質を持っています。

しなやかな素材を集約させる事は容易にできます。
ですが、この素材でさらに保温性を上げる為に裾を絞る必要性があります。

その為にこのパーツが重要な意味を持っています。

高密度に織られたコットンを集約させる為には面で支えるしかありません。
その為に、サイドに効率よくセットされたこのパーツが大きな働きをしています。

ですが、もう一つの問題があります。
この強固な素材を長時間支えるテンションがなければなりません。


こちらの写真は1940年に生産された世界最古のダウンウェアのパーツです。
生産されてから70年という時間が経過しましたが、テンションがかかっており、
今でもその役目を果たしています。

手っ取り早く裾を絞りたいのであれば、ニットのリブにすれば済んでしまう物ですが、
暖かさを保つ為、裾までダウンでカバー出来るよう、このパーツは開発されました。

このような時に使用される生地は伸縮性のあるニット素材が通説ですが、
このパーツは伸縮性では劣るが、強度のある布帛の組織で織られています。

緯糸に沿って数コース毎にゴム糸を仕込む事により、
布帛の強度と伸縮性を併せ持った非常に珍しい素材感のパーツです。

きっと、この忠実に再現されたパーツも
オリジナルがそうであるように70年後も機能してくれる事でしょう。

Nigel Cabournの細部までのこだわりを是非店頭にて体感して下さい。
ご来店お待ち致しております。

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